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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 6

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ジオラマボックスの作成

今回のボックスジオラマにおいて、肝は砂煙の表現としていましたが、
実はそれに伴っていろいろな問題点がありました。
構造を検討した結果、3枚の透明プラ板をボックスの中に仕込むことによって砂煙を表現することにしたのですが、
地面と側面との境界線をどうするかという課題です。
手品にもネタが必ずありますが、ネタがあるならそれをなるべくばれない様にしたいものです。
せっかく砂煙を描いてみたのに、くっきり「描いた板置いてます!」と見えてしまうのはがっくしくるのであろうと。

でこちらが3枚の透明プラ板です。
1枚目は一番手前。上半身のみのザクに対して両脇に砂煙が出ている様子をエアブラシで表現しました。
この砂煙もいろいろパッケージと比べて試してみたのですが、もくもくという感じよりドバーッと出る感じで描いてみました。

IMG_07131.jpg 

写真では見えにくいかもしれませんが、濃い塗料をエアブラシで吹き付けてあります。粒子を粗くすることで砂粒を再現しています。 エア圧は強めのほうがムラになってよい感じでした。2枚目は真ん中のザクについて、これも両脇にドバーッと描いたのと、今回綿などで行わなかった一番したかったこと、パッケージアートではマシンガンから砂が滴り落ちているのですね。これを描いて表現しました。エアブラシと筆塗りを組み合わせています。

IMG_07141.jpg 

3枚目も一番遠景ということでバランスを見ながら、背面のザクから滴り落ちる砂を描いて表現です。
一番奥には隠し味の61式戦車がいるので、これが見えにくくならないよう配慮しました。

IMG_07151.jpg 

これらをつど確認できる、ジオラマとして3体のレイアウト、一方方向からしか見ないのでその配置、アングルの微調整に、
ボックスとジオラマ本体は固定しない方向で考えたかったのです。
つまりボックスとベースは取り出し式にしつつ透明プラ版を設置できる構造にしなくてはなりません。

ここに考える時間を割き、写真が残っていないのですが2つばかり試作品を作ってあーでもないこーでもない結果を経て、
最終的に以下の課題を解決できる構造にたどり着きました。

課題1 ボックスとジオラマベースを取り外し可能にする
課題2 ボックスとジオラマベースに違和感なく透明プラ板を配置できる
課題3 設置した透明プラ板を目立たなくする

透明プラ版をジオラマベースに対し垂直に設置することを可能にする構造として、
正面から引き出せる構造を採用。

ホームセンターでMDF板というものを購入し、箱組みをした中にベースを配置できるようケタを作ります。

IMG_07181.jpg

今回のボックスでも、また他のジオラマでも重要なことがあります。
それは小さく縮尺された模型を人が見るとき、人はそれを見上げるように見る習性があるということです。
たとえば1/144のジオラマなら、自分も1/144になったつもりでついつい見上げるように鑑賞しようとします。
なのでなるべく見上げるアングルに耐えられる構造とレイアウトにしなくてはなりません。
自分の作ろうとするジオラマのサイズ設定に上記をどう加味するかもジオラマのひとつのコツとなるのではないかと思います。

シャドーボックス自体、見るアングルを限定させて狙ったレイアウトを見せる効果があるのですけどね。 

今回、正面にはいわゆる「覗き枠」を作ることにしました。この覗き枠によって視界を制限し、ボックスと透明プラ板の境界線を見えにくくするためです。

IMG_07201.jpg
今回の覗き枠は簡単に取り外しが可能なように四隅に金属片を貼り付けボックス本体に仕込む磁石で固定できるようにしました。

IMG_07211.jpg 

また覗き窓字体は中央に切抜きを行っており、一応光の反射を考えて裏面はシルバーで塗ってあります。

でもって側面板には透明プラ板を上から差し込んで固定できるようにスリットを設けます。

今回は一枚の板にスチロール製のハレパネを貼り付ける形で作成しました。
手軽にカッターで切り取ることができ、彩色もできるのでよい選択だったかと。

IMG_07171.jpg 

背面も同様にハレパネを貼り付け彩色してあります。

ハレパネには絵の具で情景の夕暮れ時のようなニュアンスを再現してみました。
絵の具なんて使うのは中学生以来か?などと思いつつ雰囲気で描いてみたら意外といい感じになったので十分かと思います。

これらを組み合わせることで、覗き板から見て側面や地表との境界線がほとんど目立たなくなることに成功しました。それまでの試行錯誤は多々ありましたが、実際にレイアウトしながらでないと発見できなったことも多々あり、事前のプランニングも重要ですが、いわゆる現物あわせの手間を惜しまず手を動かすことの重要性は大変でもあり楽しみでもあることを実感しました。 

ボックスの外側には色を直接塗ろうかと思ったのですが、ふとホームセンターで見つけたシート状の壁紙があったので、
そちらの黒を貼り付けました。手軽に貼れるのでオススメです。

IMG_07191.jpg 

そんなこんなで悪戦苦闘しつつもボックスが完成。ザクを配置した最終形が脳内に見えてきたとき、もうひとつ後回しにしていた懸念に手をつけなくてはとまたもや悩むのでした。

続く。

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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 7 不思議な砂

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遂にキットとボックスの製作が完了したわけですが、今回ボックスからベースを取り外しできるようにしたことで悩んでいたことがありました。それは取り外しの利便性を含めてベースの砂漠をどう表現するか、です。

当初は壁補修材や紙粘土あたりを使用して、透明プラ板の底辺分のアタリをとって溝を作ればいいか、と思っていました。しかしこれですとなんか隙間ができたりしないだろうか、また過去に経験があったのですが水気を持つ紙粘土などは乾燥したらベースの板ごと反り返らせる力があるので、出し入れに支障をきたさないだろうか、という不安があったのです。

「あ~あなんか自由自在に形を調整できる便利な砂なんてないもんかねぇ~」などと思っていたらなんと、何の気なしに買い物していたらこんなものを見つけました。


キネティックサンド 2LB(910g)

キネティックサンド 2LB(910g)

  • 出版社/メーカー: ㈱ラングスジャパン
  • メディア: おもちゃ&ホビー

見つけた時はびびりました。なんとも不思議な砂なんです!子供用のいわゆるおもちゃなのですがその特性は口で言っても難しいので、下記のリンクから映像をぜひ見ていただければと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=C1alCdV2jFw

 粒の大きさと色に懸念がありましたが実際に試してみると思った以上に違和感がありません。これ単独で砂煙や大きな立体造形はさすがに無理ですが、砂漠の地面としての表現には申し分ないです。これを盛り付けて納得がいくまでいじることができます。硬化すると自由度が低下するプロセスと異なりとんでもない自由度があるといえるでしょう。

 デザートザク砂漠表現1.jpg

 適当に盛り付けて・・・

デザートザク砂漠表現4.jpg

自作したスタンプで押し付けることによって固定させたり、

デザートザク砂漠表現3.jpg 

足りないところは盛り付けたり(タミヤの調色スティック)、

デザートザク砂漠表現5.jpg

ボックスアートに描かれている地面のヒビ割れ表現も好きなだけ試せます(これまた調色スティック)

デザートザク砂漠表現7.jpg 

 懸念のボックスとの境界線もスタンプすることで目立たなくできました。

いやこれ久々に模型GOODズにふさわしいマテリアルです。キネティックサンドは検索しても模型やジオラマに使われている方はまだいないようなのでいいもん見つけた感があります。

これですべての工程が終わりました。  

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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 8 完成編

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遂に完成です!
ザクデザート完成-(4).jpg

昔々かっこいいとシビレたザクデザートタイプのボックスアートをジオラマで作ろうと思い、いつの間にかボックスジオラマと化した本作。
砂煙を表現するために透明プラ板をジオラマの中にぶっさすという暴挙によって作成しました。

スケールは1/144キットを3体使用しほぼ無改造。正面から見るとこうなります。
ザクデザート完成-(6).jpg
ちょっと斜めから。
ザクデザート完成-(7).jpg
写真撮影もあるので前面の板は磁石で取り外しが可能です。
ザクデザート完成-(1).jpg
見る角度を変えて、透明プラ板が入っている様子がわかります。でも枠から見ると目立たなくできました。

天井部分はこれまた透明プラ板で採光を行っております。
必殺兵器キネティックサンドの投入によって透明プラ板と地面の境目も自由にフィットできています。 
ザクデザート完成-(40).jpg
ボックスとジオラマベースは取り外し可能なので野外でも撮影してみました。
ザクデザート完成-(25).jpg
 ザクデザート完成-(26).jpg
ボックスアートには後ろの方にザクの出現にビビる61式戦車の乗組員もいるので再現。
キャタピラの下にちらっと固定用のブルタックが見えてしまっています。失敗失敗。 
ザクデザート完成-(29).jpg
まったく別アングルからです。 
ザクデザート完成-(27).jpg
正面の枠板にはなんかタイトルを作ろうと思ったので、ラベルにインクジェットプリンターで
「GIANTS OF THE DESERT」とつけてみました。
ザクデザート完成-(38).jpg 
写真がへたくそなので雰囲気がわかりにくいかと思いますが、実際に実物を覗き込むと結構いい感じにできたので大満足です。
人間の目はいろんなところにピントを合わせるので、ザク本体を見ると透明プラ板の砂煙には目のピントが合わなくなるのでいい感じにぼけてくれるという発見がありました。
ザクデザート完成-(9).jpg 
ザクデザート完成-(14).jpg
試行錯誤の繰り返してやっと完成できましたが、とにかく形になってよかったという安心感と、
シャドーボックスに欠かせない電飾などの知識がなくてもやればできる!という手応えを得ることができたのでいくつか次回作のアイデアも浮かんできました。
ぜひとも次の機会に新しいジオラマボックスに挑んでみたく思います。
ザクデザート完成-(39).jpg 

8回に渡ってご紹介しましたしょういちろう模型GOODズ復活作品にお付き合いいただきましてありがとうございました。

次回はちょっと休憩でいったん作品作りから離れてもっとぐだぐだな内容でお送りしたく思っています!  

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塗料皿256枚100円!?のこと

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 私は前にも書いたが貧乏性である。模型道具などを買っても使うともったいないと思うタイプで、買ったまま使わずにとっておいてしまったりする。
厄介なのは、模型道具の塗料や接着剤などのケミカル系は経年劣化が生じるため、買ったまま使わないでいると文字通り使えなくなることがよくある。何本の瞬間接着剤を無駄にしたことか…
話はそれるが、私はパチンコやパチスロが好きである。パチンコ屋さんでは何の躊躇もなく千円札を小型シュレッダーのようなサンドというところに何枚も入れることができる人間だ。
しかし一方では1,000円のキットひとつ買うにもあれこれ悩み、値段についてもどっか安いところはないかと検討して買わなかったりすることもあるのだ。この話は一度おいておこう。
話は戻って貧乏性についてなのだが、皆さんも使っているであろうこの塗料皿も10枚百円なのでじゃんじゃん使い捨てればよいはずだ。
CIMG7468.JPG 
にもかかわらず私はムキになって洗ってまた使おうとするのである。シンナー代の方が高くつくのでは思いながらもだ。
そんなある日、YOUTUBEで模型製作映像を見ていると、どなたかが塗料皿の代わりにお弁当とかに使うアルミカップを使っているのを発見したのである。
貧乏性の私にはなんてナイスなことをするのだろう!と感激しそのままダイソーへ行ったのである。
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しかし買ったはいいけどへにょへにょしているのでちょっと使いにくい…
シリコン製のこんなのもあったので買ったがこれも柔らかかった。
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この時点で200円が無駄になり、塗料皿20枚分買えたのに…と思ったその瞬間!しょういちろうに神が光臨したのである。
アルミカップ+塗料皿!
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アルミカップにはいろんなサイズがあるが小さな5号というのを使えば塗料皿にちょうどよくフィットするのである!
これであればなじませて使うことにより塗料皿を汚すことなく使い捨てができるのだ!ユニバース!!
私が買った5号のアルミカップは256枚入りなので相当使えることになる。ジオンはあと10年は戦えるぞ!!

と張り切ってこの記事を書き、我ながら世紀の大発明かと思ったのですが、ググってみると同じ事をしている方にヒットしました…残念。。。
ということで結局は行っている人が既にいる小技ですがご紹介とします。

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2体使って贅沢モデリングのこと

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 さてさて新作に取り掛かろうと思っています。

 今度の挑戦はR3シリーズでキット化されたバンダイ1/100エルガイムMK-2です。以前waveのレッドミラージュを製作しましたが、やはり永野護氏のメカは素敵ですね。mk1もキット化を期待していたのですが出ないかなぁ。

 さて、本作2007年発売でもう7年も経つのかと思いつつ、偶然にも今年は放送30周年ということでプレミアムバンダイさんからメタリックコーティングバージョンも発売されるとのこと。サンプル写真も公開されています。高級感漂う感じですが、ちょっとシルバーによっている感じでしょうか。

 ではこちらはノーマルキットですが仮組みを。

lgaimmk2.JPG

仮組みの役割はいまさら書くまでもないですが、

1 キットの全体像を確認すること

2 組み立てで注意すべき点を確認すること

3 塗装のイメージを想像すること 

の大きな3つを持っていると思っています。

キットの全体像を確認することで、自分にとってどこかが気になって工作上の改修点とするかどうかをチェックすることができると思います。この段階でプロポーションの変更を行うべきかなどの脳内会議が開催されますが、ここで大きな野望を持つと完成へのハードルがどんどんあがっていきますので難しいところではあります。しかしひょっとしたら妄想が広がって一番楽しい時間かもしれません。

またこの段階でプロポーションに含まれるかもしれませんが、エッジの処理、いわゆるC面や尖っている所をどうするかなどの検討を行うこととなります。

lgaimmak21 (4).JPG

たとえば胸の各辺にはC面がついていますがこれはそのままにすべきか加工すべきかを悩んだり、

lgaimmak21 (2).JPG

つま先は尖らせるべきか気にならないかなどを検討します。

 今回はキットの出来がすばらしいこともあり、ほぼストレート組みで十分という感じですね。

 さて、2の組み立てで注意すべき点を確認することについてですが、実はここを今回の自分の中での大きなテーマとしています。というのも、昨今のキットは非常に部品数も多く、また内部フレーム緻密に再現されていることもあり、合わせ目やパーティングラインなど処理すべき箇所も非常に多くなっています。特に装甲の隙間から見えたりする箇所などもあり、 完成後処理をしていなかった場所がばっちり見えてしまうこともあれば、自分の中では特にあるあるとして、せっかく合わせ目など丁寧に処理したのに完成するとバラさない限りまったく見えない箇所が多かったりします。似たような経験をされた方は少なくないのではないでしょうか。

lgaimmak21 (1).JPG

 今回のマーク2も外装はほぼすべて取り外し可能でかつ内部フレームも完全再現していると言ってよい内容です。しかし私は外装を付けたり外したりすることは今回考えませんので、内部フレームはそんなに細かく表面処理などをする必要はないと判断しました。しかし、前述のようにフレーム部分でも間接部分などしっかり見える箇所がありますので、それをしっかり仮組みでチェックする必要があると考えます。

そこでっ

タイトルにもある贅沢モデリングなのですが、今回私このキットを二つ持っております。ついつい製作用保存用などとして気に入ったキットは複数買いしてしますのですね。このマーク2も2個持っていたのですが、なんと贅沢にも1つは仮組み専用、もうひとつを本製作用にしてみようというのが今回のテーマでもあるのです。

この発想を行うことで実験を兼ねて以下のメリットを持てるかどうかを試してみたいのです。

・製作中も常に全体像が把握できるのでモチベーションを維持できる

・合わせ目やパーティングラインの処理が必要な箇所必要でない箇所をいつでも確認できる

・スナップフィットキットの場合、組んだ後でも外せるか否かをチェックできる 

・万が一部品紛失や改造失敗などが発生しても予備として活用できる、またその保険があるという状況が安心につながる

・改造を施してブログなどでアップする場合ノーマルとの比較写真を撮れる

・積んである複数キットを消化する 

 というメリット感を持てるかどうかを体感してみたいことが一番のテーマです。本製作しているキットとは別に未開封のキットがあるということではなく、2体開封して双方とも作るという点をポイントとしてみました。 

もちろんデメリットもあります。

・2体を買う出費を要する

・仮組みのために要する時間 

 がありますが、デメリットをカバーする気持ちになれるかどうかを確かめたく今回はこういうやり方をしてみます。

 さらにこのアプローチは仮組みの役割3における塗装のイメージを持つことにもつながるのではないかと仮定しています。

塗装はたいてい組み上げた状態ではなくある程度パーツごとに行うので、ばらばらの状態で塗りつつも一方では組みあがった状態と比較できるのではと思っています。今のところ組みあがった状態のものは塗装するつもりはないですが、場合によっては試し塗りとして塗ってしまってもよいのではとも思います。

ということで結果として2体使う贅沢モデリングというタイトルを付けてみました。よくブログで見るケースとしては完成品と素組みの2種を比較してどこを改造したかをわかりやすくするものがありますが、こういった観点もあるのではないかと思います。

ではでは本製作開始します。

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黄色対黄色

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ずっと間が空いてもしれっと更新ですが、あまり手を加えないようにしよう、でないと完成しなくなるからと思っているのですがついついいじってしまっています。 image1.JPG

 頭部はパーツ分割が微妙なので後ハメが出来るように雑誌を見ながらやっていたのですが、耳にあたるパーツなどとの整合性が取れなくなってしまい難儀しています。

あとヒサシのラインや頬のエッジとかをいじっていたら、収拾がつかなくなってきました。あまり余計なことはするもんじゃあないってわかってるくせに・・・こういう気持ちで挫折しそうなのは技術がないのも確かにそうなのですが精神的に手をつけるのが怖くなるという気持ちがあると思います。

 以前の百式でも十分その思いをしたので、今回も安心策として既にバンダイさんに部品注文したのだ。これやると結構気が楽になって手が動くようになります。

そういうので手が止まってしまうのと同時に、実は今回は他キットにも手を出してしまっていました。

いいキットとか本腰入れたいキットに対して「手を入れたくなる」という気持ちが働くこと自体に、後の挫折へのリスクとなるものがあります。 じゃあ逆に「一切手をいれたくないキット」だったらどうよ?かえって作業進むんじゃね?という逆転の発想。出来がよいから手を入れないのではなく、そういう余地を超越したキットならばとにかく作るしかなくなるのでは?ということでここまで進んだぞ。image2.JPG 

ベストメカコレクション1/144ガンダム!無念無想で組み立ててマスキングしてとにかく完成させるという工程をひた走る感じは、余計なことを考えずにひたすら手だけを動かすという、それはそれでとても楽しい時間を与えてくれます。

この胴体なんかも、塗装に白、赤、青、黄が必要ですが順番とかマスキングの効率とか考えない、とにかく明るい色からやってみる!どうせ後で吹きこぼしとかあるんだろうから気にしない!という開き直りでいきます。

image3.JPG

 黄色塗ったぞ。

教訓 黄色塗るときは黄色いマスキングテープ使っちゃだめだ。他の色使え。 

プラカラーリストのこと

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以前自分はプラカラーのミディアムブルーをなぜか何本も買って帰ってきてしまう、という記事を書きました。
それを防ぐためにも手帳に色見本やメモを持ち歩くというアナログな行動をとっておりましたが、先日偶然iPhoneアプリでこんなものを見つけました。

 プラカラーストック


https://appsto.re/jp/BDsx2.i

提供者 yusuke bonoさん 

クレオスからタミヤ、ガイアノーツ、果てはファレホ、グレーンマックスまで発売されているカラーの色見本と、持っている本数を記録できるものなのです。作者であるyusuke bonoさん、なんていいものを作ってくれたんだ!

 塗料はついで買いすることが多い模型グッズなので、自分の家にあったかどうかをアプリで確認できるのはこりゃ便利。それを通りこして私なんかは「どの色欲しいかな~」と色カタログとしても楽しめそうです。

いやぁ。このようにして世界はデジタル化していくのですな。 

 

 

マンガうんちくプラモデルのこと

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 Twitterでチラッと見かけて、面白そうなので買ってみました。


マンガ・うんちくプラモデル

マンガ・うんちくプラモデル

  • 作者: 岡本 一広
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2015/03/06
  • メディア: 単行本

われながら情報収集はしているつもりなのですが、こんな本が出版されるのを知りませんでした。ならばこれはこの目で確認せねばなるまい、と早速購入。

マンガなのであっという間に読み終えました。 あのね、結論から言うとね、模型が好きならね、

「絶対買え」ですな。

本書は全17話で構成されています。

プラモうんちく.JPG 

 主人公の雲竹雄三とその妻優子がそれぞれの話に登場し、各話タイトルに応じたうんちくを披露していくものなのですが、それは歴史であったり、業界事情であったり、時代背景であったり、ジャンル紹介など様々なテーマから軽妙なテンポで読ませてくれます。

「プラモデルとは?」「プラモデルを知らない人にの魅力を伝えよう」という立脚点ではないので、まったく模型に感する知識と興味のない方にはこの本はおすすめできません。また各種ツール、テクニックの紹介はあるのですが、技術指南書ではないのでこの本を読めば模型が上手くなるわけでもありません。

しかーし、模型に関して関心のある方であれば楽しくて楽しくてあっという間の1冊であると言えるでしょう。

というのも、現状の「模型に関する本」ってそのほとんどが技術論なんですよね。作る方法、塗る方法、という所謂ハウトゥ本が大半です。それ以外ですとプロの方の作品集が多いという感じでしょうか。 その一方で日本における「模型の世界」を俯瞰して紹介した本は意外と少ないのです。

文芸書や新刊書などの業界本としてはいくつかありますね。こちらは企業やIPコンテンツ紹介の側面が強くって、ガンプラの秘密とか、バンダイのノウハウとか、タミヤのこだわりとか、そういったものを紹介するタイプです。

マンガという形とユーザー目線で「模型とそれを取り巻く世界の楽しさ」を提示してくれたものは初めてではないでしょうか。

これはきっと作者である岡本一広さんと監修である中村公彦さんの力量にもよるところかと思うのですが、 うんちくなのでとかく説明文でごちゃごちゃした口調になりかねないところを、各話毎に登場するキャラクター達がユーモアたっぷりに掛け合いしてくれています。しかも一見ばらばらの登場人物たちの人物関係がまとまっていく構成もとても素敵でした。

模型が好きであればあるほど、また模型に関する知識があると自負している人ほど、 「その通り!」「なるほどー」「え、そうだったの?」「確かに!」「はははっ」と連発すること間違いなしでしょう。

 日本における模型文化を再認識し、今一度模型の魅力を改めて感じることの出来る本書、きっとあなたの模型心を豊かにしてくれることと思います。

と、べた褒めしてしまいましたがもうひとつ。月刊誌を除いて1,000円以下で買える模型の本って久しぶりです。つか総じて模型の本高すぎ。こういったアプローチがもっと増えてくれればと思います。がんばれ出版社さん!


電飾しましょっ!のこと

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  まったく模型作りについての更新を怠っている中、また買っちゃいました模型本。
 IMG_1376.jpg 

電飾しましょっ!: 初心者用電飾模型工作入門

電飾しましょっ!: 初心者用電飾模型工作入門

  • 作者: どろぼうひげ
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2015/05/22
  • メディア: 単行本

  •  今回はモデルグラフィックス別冊のどろうぼうひげさん著のムック「電飾しましょっ!」です。 小さい「っ」が必要です。模型本初の電飾本として待ってましたな1冊ではないでしょうか!

 著者でありますどろうぼうひげさんは模型ブログ界でも超有名な電飾モデラーさんで、絶大な支持を得られております。模型に関する電飾を調べようとすると必ず氏に行き着く、と言っても過言でありますまい。電飾がすごいモデラーさんは竹下やすひろ氏や他にも多数いらっしゃると思いますが、氏ほどブログ・webを通じて電飾について丁寧に解説、しかも沢山の作品を発表してくださっている方はいらっしゃらないのではないかという位です。

  モデラーであれば自分の模型を光らせたいと思ったことがあるはず。特にガンプラ世代はザクのモノアイ発光というシンボリックなテーマが有るゆえそのニーズは潜在的にも非常に高いものでしょう。しかし自分を筆頭に、

①やりたいけどさっぱりわからん
②やりたいけど手が動かない
③やる気があるんだけど勇気がない
④俺はやれないんじゃあない、やらないだけだ
⑤やる気まんまんだが施す模型を作れていない

な理由で躊躇している人が多いと思います。
(実際模型作り自体には②とか④で完成できないケースが多いのですが、やっぱり①だよねこの場合)
 本来であればそういった知識・技術面での背中押しを月間模型誌などがしてくれると嬉しかったところですが、仮にあったとしても文字数の都合か、詳細な解説がなく「そこが読みたいんだよ!」と思ったりしたことがあるのではないでしょうか。そんな中遂にモデルグラフィックス誌15年1月号で特集が組まれました。

 とまぁここまで書けば如何に本書がエポックメイキングで待ってましたっ!なものであるかをご理解いただけるのでないでしょうか。内容ががどれだけ親切か、やる気をかきたてるかについては既にネットなどを見るととても評価が高いことからもニーズと期待の高さをクリアしているといえるでしょう。

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 とにかく「君が思っているほど難しくないんだよ」という観点から親切に書いてくれています。著者の思いが滲みでてくるような説明文です。

 でだ、 

 そして問題は「それに対価をいくら払うか」にシフトするわけです。模型を電飾するノウハウの本にいくら払うかについてはもう個人の価値観に委ねるしかありません。ましてやモデルグラフィックス誌の別冊といえば、今や月刊誌の再録中心で3,000円以上する、というちょっと模型誌について知識のある方の中では今や周知の事実となっていることに対してどう思うか、です。
 ましてや世の中はレビュー社会、これを書いている自分ですらその端くれを自覚しなくてはいけないのでしょうが、著者であるどろぼうひげさんご自身がこれについてなによりも配慮されていことをお伝えしたいです。

 まず、改めてですが、本書は月刊モデルグラフィックス誌2015年1月号の再録がベースにあるということ。特集のページ数が36ページで内カラーが24ページ(当社調べ)位です。
 これに対して、本書は全95ページでオールカラー。応用編として点滅回路のコーナーと4つの作例が該当月号に追加されています。その一方コラム的な記事やハセガワバルキリーの作例が非収録など 構成・レイアウトも変更されております。
 なので物量的にはぐわっと増えているのでその分値段が上がっているというロジックはあるのですよね。若干サイズは小さくなっていますが紙質が良くなっているのでその辺はひっくるめてという感じではないでしょうか。
 総合的に追加削除も含めて、改めて1から電飾についてを書籍化されたといっていいでしょう。

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 しっかりと月刊誌特集にはなかった章が追加されています。

 過去モデルグラフィックスの別冊に多かった再録だけで3倍以上の値段になる、という評価については色々な意見が出てもしょうがないなと思います。月刊誌を買ってくれている人は特に思うところあるでしょう。高い本なので書店でもシュリンクされているケースが多く、フルカラーにアップグレードされている中身を確認できにくいという点もあるでしょうね。しかし「単なる再録」を見直そうという意識(編集部さんもであって欲しい)が表れていますので、今後を楽しみにしています。 

 いずれにしましても、模型誌初と言っていい電飾についての手の動かし方を出版してくれたことに感謝です。私見ですがこの本の登場以降、秋葉原などの模型屋さんでは「電飾しようコーナー」を目にすることが多くなったような気がします。その変化をもたらしたのは間違いなくこの本の影響だと思います。
 是非第2弾第3弾が読みたいですね!!期待しています。

 さて、読んで出来たつもりになるような私は上記⑤の「電飾を施す模型を作る」問題を解決しなくてはだなぁ。

カウンタックを作ることにした

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 最近、youtubeで模型に関する動画を検索することにはまっております。
 いやぁさすがyoutube、いろーんな動画がありますね!!製作手順の紹介とかレビューとか思い出話とか、ガンプラのコマ撮りアニメとかまですごいものです。中でもイベントでのトークショウや実演の模様など、行かなかったものについてアップがあるととても嬉しくなります。良い時代になったものだ。

 そんな中、ひとつのキットを製作する手順を丁寧に追ってくれる、もはやテレビ番組のようなコンテンツも多く、先日見ておりましたらアオシマのランボルギーニカウンタックを紹介したものがありました。 それに触発されましてカウンタック作りたいなぁと思っていたら、確かあったはずだぞ、と。
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あったあった!

 スピード競技用って書いてあるぞ。なんせスーパーカーだしな。そして箱の横を見たら驚愕の値札が。
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 きっと相当昔に買ったやつなんだよな。。。しかも悔しいのは買ったときのこと覚えてないんだよなぁ・・・消費税がなかった頃の話だよ・・・
 中開けたら作りかけだし・・・

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 モーターライズで走るまさに競技用!おそらく小学生か中学生のときに買って作りかけのままほったらかしにしていたのでしょう。
 いまどきスケールモデルのスーパーカーでモーターで走る仕様の物なんてあるのか!?ある意味貴重だと思うので今回は成仏もかねてそのまま作り上げてやろうと思い立ちました。

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パッケージは青いボディカラーだけど赤塗ったったぜ。



トレカットのこと

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 近年便利な模型グッズが沢山発売されていますが、新発売ではなく、以前からあるものの模型用としては発売されていなかったためになかなか気がつかないという逸品も多いのではないでしょうか。
 そんな中こちらマイスターシートなるものがあるという情報をyoutube映像から知りました。
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 こちらはホビータウンさんのネット通信販売で買うことが出来ます。
 お店は広島県のようです。いろんなオリジナル商品を発売されているようですね。
 マイスターシートとは、細かい番手の紙やすりの紙の部分が弾力のあるプラスチックシート状になっているものと思っていただければよいかと思います。番手は色別でここでは5種類。

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イエロー:800番相当
オレンジ:1300番相当
ピンク:1500番相当
グリーン:2000番相当
ブラック:3000番相当
のお試しセットというのを買いました。

 そしてこちらは一枚が8つにカットされていて切り離して使います。そして裏面は糊がついているので当て木的なものに貼って使うのですが、これを指につけて使うという動画がありまして、
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 これがまた壮絶に使いやすい!辺を利用して凹みのエッジ部分をまっすぐ研磨でき、加えてシートの弾力も相まってシャープに磨けている感じがするのです。

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 カウンタックを作ろうと思った理由が動画と書きましたが、その動画でこれを使っているので試したくて作っているというのが本音だったのだ。こちらの動画が、


 大人のプラモ道からです。カーモデルの第1人者北澤志朗さんが使っているのをみてほしくなったのです。
まんまカウンタックでパクるのもいかがなものかと思いますが、これをかっこよく言うところインスパイアされたということにしてご勘弁ください。

 使ってみて大いに実感したのですが、
・指に直接ペーパーを貼り付けて使う手応え
・ペーパーが硬いのでしっかり面にヤスリがかかる感触

 がとても良いのですよ。面だしや研ぎ出しに威力を発揮しますね。ということですばらしい模型グッズなのです。
 一般の模型店では見かけないのですが、このマイスターシート裏面を見ると、

IMG_1368.jpg
 
 ドカーンとコバックスのトレカットと書いてあります。コバックスといえばあのマジックヤスリの元にもなっている研磨用品のメーカーさんですな。

こちらトレカットのページです。

 なるほど上記の5種類にブルーの2500番というのがあり計6種類あるようです。
シート毎に八つ切りと四つ切、切られていないタイプがあるとのこと。amazonでも扱っているショップがありますね。
コバックス(KOVAX) トレカット イエロー シート K-800

コバックス(KOVAX) トレカット イエロー シート K-800

  • 出版社/メーカー: コバックス(KOVAX)
  • メディア: コバックス(KOVAX) トレカット グリーンブロック 8面カット P2000

コバックス(KOVAX) トレカット グリーンブロック 8面カット P2000

  • 出版社/メーカー: コバックス(KOVAX)
  • メディア:

 しかしトレカットはいずれのサイズも一箱50枚入りです。私は以前マジックヤスリの元となったスーパーアシレックスを箱買いしましたが、一生かかっても使い切れない感じです。なんせ製品自体の特徴が切削能力が長持ちするという時点で、頻繫に消耗しなくて済むというパラドックスよのう。

 なので、マイスターシートのように小分けかつ番手のセットは試してみることも含めてありがたいですね。是非一度使ってすばらしさを実感いただければと思います。

 しかし世の中にはまだまだすばらしい模型グッズが沢山あるんだろうなぁ~。
 楽しいなぁ~。



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研ぎ出しのこと

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 前回ご紹介したトレカットを使用してボディの研ぎ出しを行いたく思います。
 北澤志朗氏の映像を基にそのまんまガイアノーツEXクリアを使用して4回塗り重ねを行ったものです。
 このまんまでも十分いいじゃぁねぇかと思えたりもしていますが。

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 映像では以下のプロセスが紹介されていました。

1 EXクリアーを4回かけてクリア層を構築する
2 1500番のトレカットで面をならす
3 最終のEXクリアーがけを行う
4 コンパウンドで研ぎ出しを行う

 というものでした。なるほど、このようにして美しい表面を作ろうというわけですな。
 以前私はガンプラですが1/100百式にて研ぎ出しを行った記事をご紹介しました。そのときからも疑問があったのですが、光沢ある塗装面を作ろうと思うと、どこまでやるべきなのかを悩んだことを思い出します。下地塗装面の状況が次の塗装工程に影響を及ぼすことを考えると、本体色を塗る時点からこんなプロセスを行わないと安心できない、ということになるのではないでしょうか。

①プラの下地を可能な限り平滑に仕上げる(ペーパー1500番手くらい)
②サーフェイサーを可能な限り平滑に吹き付ける
③サーフェイサー後の表面処理を行う(ペーパー1500~2000番手くらい)
④本体色を塗る
⑤ホコリやムラの対処を行う(ペーパー2000番手くらい)
⑥満足いくまで上記④と⑤の手順を繰り返す
⑦満足がいったらクリアーがけを行う
⑧クリアーがけでついたホコリや視認できるならムラを対処する(2000番手くらい)
⑨満足いくまで⑦と⑧の工程を繰り返す

自己満足と完全主義の点からいうと特に⑥と⑨に手間を惜しまないべき、ということになるのでしょうが、

こんなことやってたらいつまでたっても完成できない

ことになりましょう。それこそナンセンスということにいつ改心するのだろう。それは置いておきまして今回のカウンタックは④の手順まではかなりいい加減で進めておりました。

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実は数箇所キズがあったままだったり、本体色もすこしザラついた箇所があります。本来であれば赤本体色の時点で当然ホコリもなく、ムラもない、そして表面もスベスベの状態を作って初めてクリアがけを行うべきなのですが、満足度30%(当社基準)でそのままクリアがけを終えてしまったのです。

 やはり気になるところは気になっています。まぁ今回はいいや。ということで北澤氏の手順ですとこの状態に1500番のトレカットをかけるのですが、やはり度胸がいります。1500番って荒くないか?クリア層を削りきって本体色まで削って下地が出てきやしないか、というのが一番の不安です。でもやるしかないっ

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やはりこの状態。なぞるとヤスリがかかるところかからないところが出てきます。それだけ平滑ではなかったということですね。しかし別な言い方をすると傷をつけていることになるのでこれに対する不安感がたまらないです。

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昔のキットなのでこのようなサイドのライト(ウィンカーなのか?なんだろ?)が一体成型なのでどうやって研ぐかが問題になりますが、トレカットのエッジを利用してならしていきましょう。

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ひととおりかけ終えました。一度水洗いをして最終のクリアがけを行うこととします。
こんなにざらついていて大丈夫なのだろうか?2000番とかかけなくてもいいのだろうか?という不安しかないぞ。
しかし、結局この工程で景気よくヤスることを考えると、上記の⑤~⑨の工程にどの程度労力をかけるべきかを考える必要があるでしょうね。


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訳あり消しゴムのこと

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 モデラーにとって100円ショップは様々なツールが入手できる天国のような所。ついついいろんなものを買ってしまいます。
 今回はそんな中からひとつご紹介。

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 訳あり消しゴム!

 こちらは100円ローソンで入手。市販されている消しゴムの製造工程で発生した切れ端をまとめてパックしたもののようです。消しゴム界のゴールデンバットのようなものか。サイズは色々な形で不ぞろい。でも消し味は市販品と変わらないものですとの事。改めて訳ありといわれると、とても深~い事情があるのではと想像するのもまた一興か。

 袋のコピーにも書いてありますが、「たっぷり角がとれる」とあり、新品の角がある、モデラー風に言うとびしぃっとエッジのたった箇所を心おきなく使ってくださいというメッセージがウケそうです。小さな消しゴムの重さが約10gくらいからあることを考えると約120gとあるのは劇的にお得なのではないでしょうか。

  さて、ではなぜ模型グッズでご紹介かといいますと、理由が二つありまして。
 ひとつは、模型作業に消しゴムを「当て木」とし、ペーパーを巻きつけて使う目的からです。本来の当て木は硬いものでしっかりと面をヤスるために使用するという意図があるかと思いますが、「当てゴム」というものも存在するように適度な弾力とやわらかさが求められる状況もあるかと思います。
 模型でいえばまさにカーモデルのように柔らかな曲面をヤスりたい時に役立ちます。また曲面ではない場所でも、金属ヤスリとは違う、「そこまで硬くない」微妙な弾力が欲しいという時も多いのではないでしょうか。

 今回のカウンタックのように研ぎ出しの際、角の部分にも少し弾力のある当て木として使いたい時に役立ちます。

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トレカットを貼り付けて、

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天井部分の凹みを研磨するのにばっちり。

 そして二つ目にはサイズが不ぞろい、というのが大きなポイントなのです。ヤスリがけの対象面には色々なパターンがあるかと思います。状況に応じてこの不ぞろいの中から適当なものを探し出して心おきなく使えるのはとても便利です。

 というわけで今回は訳あり消しゴムのご紹介でした。
 100円ショップのものは買い逃すとまた入荷するのがいつかわからない、というものも多いです。お得感に加えてそういった強迫観念もあって沢山買っちゃうということも多いかと思いますが、見かけたらぜひ買ってみてください。妙に得した気分になる逸品ですよ。


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窓枠塗装のこと

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 研ぎ出しが終了し、一通りコンパウンドがけが終了しました。

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 まぁ満足できるツヤありに出来たかと自己採点しますが、ひょっとすると研ぎ出しが終了して、厚く最後のクリアコートをかければコンパウンドかけなくてもいいかもと思ったりします。

  さて、ここからなのですが窓枠を塗装しなくてはなりません。実はうすうす懸念しておったのですが、古いキットだけに窓枠周りのモールドが甘いです。箱絵や実写写真と見比べてもフロントやサイドウィンドウのボディカラーと窓枠の黒い境界線がどうもはっきりしないのだ。理想論では別パーツだったり、スジ彫りで境界線がわかって欲しいものですが部分的に何もないのでどこまで黒いラインとすればよいかわからんのですよ。

 本来であればそれを見越し、塗装前に枠部分をスジ彫りするなどして備えておくべきだったのですが、特にフロント部分のピラーが細いので加工して折れてしまうリスクがありましたので放っておいたツケがここに来て回ってきました。

 まぁいいや、とりあえずボディ裏面を真っ黒に塗ってしまおう。ここはエナメル系を使って万が一はみ出しても表側はエナメルシンナーで拭き取ればよいようにします。ほんとは窓枠含めてびしぃっとマスキングして窓枠ともどもエアブラシするべきとはわかっているのですが、それはそれでめんどくさい自分がいます。

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さぁ・・・汚くなってきました…だいじょうぶかな・・・ 


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窓枠塗装のこと2

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 窓枠塗装で汚くなってきたと書きました。どういう感じかというとこんな状況です。

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前回の記事では写真の解像度がよろしくなかったのでわかりにくかったと思います。

 こういう人様に見ていただく時、なるべくよく出来たベストに近いものをお見せしたい、という心理があるものですが、上手くいっていないものを晒してなんらかのご参考にしていただければとも思ったりするわけです。

 上の写真では正面の窓枠をエナメルのフラットブラックを筆塗りしたものです。なんかがびがびしていますね。
 特に上下と向かって左側がひどい感じです。ということでアップにしてみましょう。

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・ラインがくっきり出ていない
・綺麗に拭き取りきれていない箇所が多い

 今回はマスキングと筆塗りで行っているのですが、そもそも細いので筆ムラはあまり気にならないとは思っています。
 が、やはり致命的なのはラインがくっきりしたいないことで、どうにもこうにもしまりがない感じですね。

 塗装と拭き取りをがんばって繰り返すしかないかな、と思っています。
 マスキングしてエアブラシ塗装する、という王道を怠ったのもあるのですが、マスキングエアブラシもおそらく吹きこぼしなどがあってタッチアップが必要と間違いなくなるでしょう。これを考慮するとこのくらいの細さは本塗装でありながらタッチアップと作業量は変わらないのではないかと思われます。

 こういうときいつも思うのですが、自分にとって上手くいっていない箇所が気になりすぎて作業自体を放棄してしまう、ということがよくあります。今まさにそんな感じ。

 模型作りにおいて、妥協とこだわりのバランスがうまくいかないと、最も良くない「完成できない」という事態に陥ります。それは避けたいなぁ。もう少し拭き取りと筆塗装の工程を繰り返してみてみようかと思います。うじうじしたり投げ出したりするより、出来るだけ手を動かす事のほうを大事としたいです。


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窓枠塗装のこと3

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 窓枠塗装を進めていますが、他にも黒く塗るところがありますのであわせて行っています。

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 面積が少ないということで筆塗りを行う方針でしたが、やはり筆ムラが目立ちます。こうなるともう自分の下手さ加減を認めたうえで、
何から何まですべてエアブラシで塗装したほうが結果よいのではという考え方になります。しかしエアブラシにはエアブラシで

・マスキングに時間がかかる
・塗装環境のセッティングに時間がかかる
・用具の洗浄に時間と手間を要する

 というデメリットもあります。
筆でぱっと作業できるのは改めて魅力なのですが、こういったスーパーカーのような美しさが最優先される模型では手軽さに妥協すべきではなかったというのが終えてしまってからの反省です。

エナメル塗料で作業しているのですべて洗い落としてやり直す、という選択肢もあるのでしょうが、

・完成が遠のく

という最大のデメリットがあるので今回の作品ではやめようかと思います。
また、こういった葛藤が最大のデメリットである、

・悩んでいる時間が一番無駄である

というナンセンスさを良く感じます。あれこれ悩んで結局作業のひとつもせず、理屈ばかりこねて一向に進まない、という事態は良くあることではないでしょうか。

という既に妥協前提で進めることにしてしまっているのですが、後ろ上部に黒いインテークでしょうか、フィンがあります。
ここは一体成型であり塗りわけが必要なのですが、マスキングが必要ですし面積的にもエアブラシがいいのかなとも思えます。

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結構細かいぞ。このギザギザのマスキング時点で手間がかかるという事実がありますが、他の部分をマスキングするのが面倒くさくなって、
結局筆塗りを行いました。

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しかし・・・

写真ではいい感じですが実際に見るともうムラムラです。やはりエアブラシすればよかった・・・
この時点でさらに上からエアブラシをかければ、追加マスキングの手間だけで改善できるかもとも思えたのですが、
もう剥がしてしまったのでそれもできず・・・もういいや・・・

リアパネルはエアブラシでやろう・・・

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 この一貫性のなさ…
 実は失敗したと反省しながら完成に向けて作業を進めたことはありません。字だけ読むとかっこいいように聞こえるかもしれませんが、
 何のことはない、そうなったらその模型は箱にしまわれて見事挫折キットの仲間入りを果たすだけです。一番そのキットを不幸にして、完成品がぜんぜん増えない、という性格です。

 作る以上、プロモデラーのような完成度に憧れて作業するわけですが、妄想だけで形が追いつかない、という今までの模型作りを見直したいと近頃考えております。楽しい趣味のはずなので高望みするくらいなら数を作る、という路線でいきたく、自分の模型作りへの姿勢を改善したいことも最近考えておったりする次第なのです。 


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カウンタック細部塗装のこと

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 リアパネルをマスキングしたところからの続きとなります。

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 写真でもはっきり写っておりますが、塗るべきところのスリット部分がザラザラです。
 おそらく赤とクリアを塗装した際、面構成が凹んでおり複雑なためか、塗料が粉っぽく回り込んだり反射したりして付着した結果なのでは思われます。
何の気なしにこれを「吹きこぼしが発生した」と思っているのですが、検索してみてもこの現象をなんて呼ぶかわかりませんでした。どなたかご存知でしたら教えてくださいませ。

 勢い上このまま梨地っぽく進めようかとも思ったのですが、先日購入したマイスターシートことトレカットで試してみたい使い方があったので写真のようなものを自作しました。

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  直径3mmのプラ棒(丸)に4mm四方に切り取ったトレカット800番を貼り付けてあります。写真の白い実線方眼は10mm、点線は5mmですので小ささがお分かりいただけるかと。糊つきなので簡単にできます。これを写真のように持って表面を整えていきます。

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やすっているうちにトレカットとプラ棒が取れてしまうかと思いましたが、予想以上にしっかりくっついてくれており、重要な縁の部分もしっかりヤスることが出来ました。

凹んだ箇所のペーパーがけは今まで難しかったのですがトレカットの持つ硬さがこれを実現。自由にカットしても硬いというのは色々応用が利きそうです。つや消しですし、800番だけで十分と思いましたのでそのままエナメルのフラットブラックでエアブラシしました。

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 いつもなのですが、マスキングテープを剥がすときって、快感と不安感が等しく存在しているのでたまらんもんです。上手く塗り分けられているとガッツポーズよりもにやけてしまいます。上手くいかなかったときはうるうるしますが。この瞬間のためにちまちまと時間がかかるマスキングを耐えているというものです。
 余談ですが、本ブログトップページの左側にアンケートがありますが、つい作成した「模型製作の楽しい工程はどこですか?」というものを公開させていただいた際、この「マスキングを剥がすとき」というのを入れ忘れてしまいました。確かに全工程の中でも上手くいった時の快感は変えがたいものがあります。

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にやけちゃったよ。上手くいきました。やはり窓枠もエアブラシだったか・・・
いったん取り付けてみましょう。

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 やはし後部のスリットパネルもムラが目立つなぁ・・・
 ライト部や小物などまだまだ工程はありますが進んでいる感はあるのでがんばろうかと思います。 


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カウンタック組上がりのこと

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 なんだかんだいっているうちに組みあげてしまいました。

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 組みあがりましたというよりも、よく言うとテンションが上がって組み上げた、悪く言うと焦って組み上げた、
という二つですね。

 模型作って完成が近くなると嬉しくなる気持ちから早く形を見たくなります。
 これがまた曲者で、今までの工程の集大成なのだから満を持して丁寧に最後を飾るべきなのですが、
焦ってしまい単純なミスや雑な工作になってしまうことがよくあります。

 細かい部品の接着などミスしてしまうなど、わかっちゃいるけどやってしまうのですよね・・・
 今回ですとバックミラーなど、小さい部品を接着する際接着剤をはみ出さしてしまったり、接着のない箇所でも無理にはめ込もうとしてヒビを入れてしまったりなど、今までの努力をぶち壊す愚かな行為をついやってしまうのはみなさんにもひょっとしたら心当たりがあるのではないでしょうか。

 実は今回もワイパー取り付けの際、塗膜の厚み分取り付けの穴が小さくなってしまっているのに無理にワイパーを押し込んだところ若干ヒビが入ってしまったようです。 また各パーツの接着には今回エポキシ接着剤を使用したのですが、焦って一部はみだしたり、余計なところにつけてしまったり凡ミスを多発させてしまってしまいました・・・

 今作ではエアインテークの塗装など筆塗りで満足いく仕上げに出来なかったことや、そもそもとても古いキットなのでモールドなどが厳しいところには目をつぶってしまったことなども重なったこともあり、早く組み上げてしまおうという意識に拍車がかかってしまったと反省しております。

 でもですね、やはりこうやって形になるととてもうれしいものです。

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 何かとべたべた触ってしまっているので表面をきれいにして完成としようかと思います。
 問題は・・・モーターで走らせるべきかどうかだな・・・


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開田裕治画集ガンダム編のこと

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 ずっと前から予約していたのにやっと届いたぜ。

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帯を取ってもう一枚。

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  久しぶりのボックスアート本です。ボックスアートが好きでそのジオラマ化にも挑戦したことのあるしょういちろうがお送りします。今回は先日発売されましたガンプラ初期の頃より、数々の箱絵を彩った巨匠開田裕治先生の作品が1冊にまとまったものです。

 開田裕治、といえば、ウルトラマンやゴジラなどの特撮系のイラストでも第1人者の方で、怪獣絵師という称号(?)までお持ちですからそちら方面でご存知の方も多いのではないでしょうか。

 今回のこの本はそういったものとは区別する気持ちもあるのでしょうか、氏の数々の作品の中からガンダム関係に絞ってまとめられていることもあり、タイトルにもガンダム編とつけられています。

 表紙はそれらの中から氏自ら厳選したものを集合としてレイアウトしたもの。私なんかはもうこれだけで当時の思い出とともに大満足なのであります。

 でもって中身はというと、ガンプラデビューとなった所謂旧キット1/100アッガイから0080ポケットの中の戦争、ガンダムF91、Gガンダム、Vガンダム、MGシリーズ、SDガンダムの様々なシリーズ、そして当時あったコトブキヤのシリーズや模型情報の表紙用といったレアイラストなどふんだんに100以上の作品が美しく収録されています。

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  初期のガンプラブームから今日までガンプラ好きなんて方(私だ)の人は特に感じると思うのですが、ガンプラ作品やシリーズ毎に、パッケージにテイストがあります。それはデザインのフォーマットと共に絵柄そのものであったり。そのパターンバリエーションを見ていく楽しみに合わせた一方、35年分のイラストフォーマットの変遷も見てきたような気がします。私はそういった方面が全く疎いのですが、要は手描きからCGに絵が変わったことですな。ガンプラでいうとやはしMGシリーズから本格的にCGイラストにシフトしていったような気がします。

 開田先生もその流れにいち早く対応され、MGシリーズでも様々な作品を手がけられました。それってきっと超大変だったんだろうなぁ。この辺は収録されているインタビューにも書かれております。

 個人的なのですが、ガンプラに限らず模型のボックスアートって色んなコンセプトがあるのだと思います。今回ガンダムとして、大前提にはアニメ作品であり実物が存在しないという点があるのですが、その範囲内で、
① その単体のイメージをイラスト化したもの。たとえるなら写真屋さんでポートレートを撮るような感じのもの。これは初期のシリーズに多いのではないかと。ガンプラではないですがザブングルシリーズの1/100とかも。
② その単体のイメージをパッケージデザインも加えて「箱」とするもの。ZガンダムとかHGUCとかビルドファイターとか。これらはイラストそのものに加えて、モビルスーツ名のフォントとか、下地に置かれた色とかキット写真と合わせたりとかで箱絵トータルでアピールしてくるもの。
③ もしそのモビルスーツが本当にいて、どうやって活躍しているかを想起させるもの。これなんかの秀逸なものの筆頭がMSVシリーズですな。これまたガンプラではないですが、1/144ザブングルシリーズなんかいいねぇ。
④ なんか強引ですが、上記①~③をひっくるめて最大公約数の「1枚の絵」としたもの。初期のHGガンダムシリーズとか、F91シリーズとかVガン。これまたガンプラではありませんが、ダンバインシリーズなんでロボットキットだけでなくて「オーラバトラーの世界」ですものね。

といった感じ。これらを纏め上げて目的である「買ってもらえる商品」のパッケージとする、という現実的な役割を果たしているような気がしております。勢いで書いているのであくまで個人のイメージです。絵心とデザインセンスがない奴が書いているので突っ込みは勘弁してくださいませ。

 でですね、その③の中にも違いがあるような気がして、単純にそれを戦場カメラマンの目線なんて表現されますが、なんて言いますがこれにも2種類あるような気がして。
 はい宇宙です、戦ってます。モビルスーツがいます。で、戦場カメラマンが、
「はいっ、ではこれからボックスアート用の写真撮ります!ちょっとポーズ決めてこっち向いて下さい!いいですね!はい撮ります!」みたいな感じのもの。初期のMGシリーズにはこういうのが多いような気がします。

 そして厄介なのが(つまりたまんねーのが)戦いの一瞬とか、その場の佇まいを切り取ったもの。こう書くとやはり連想するのが初期のMSVシリーズのような気がしますが、私にとってはこれの最高峰として0080シリーズなのであります。もうね、最高。

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 ここにはあげませんが、1/144リックドムⅡとか同じくハイゴッグとか、もったいなくてここではお見せできません。もう買って見てみてよ、としか言いようがなく、それが1冊にまとまったことでもうお祭りなのであります。

 といったようなイラストそのものだけでなく、ボックスアートの役割、コンセプト含めての視点から見ると開田裕治というイラストレーターがありもしない空想産物に命を吹き込んだ様が堪能できる1冊ではないかと思うのであります。

 まぁつまりは大ファンだってことです。実はだって昔から持ってるもん。

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 いけね。ハイゴッグみせちまった。
 こちらは1990年頃発売されていたメガニクスという画集で、こちらにはガンプラだけでなくパトレイバーやダンバイン、特撮怪獣など幅広く編集されているものです。今でも入手できるのかな…


 で見て頂きたいのが、同じ06ザクFZのイラストを抽出しました。2種類見ていただいて絵の外側の下地が白が黒かだけで印象違うと思います。プラモデルのボックスアートってそういう意味でもトータル的な見方で楽しめるのではないかと思うわけです。


  とまぁ思い入れも含めてベタ褒めしておりますが、あえて二つ。
 ひとつは、傑作イラストとされる今や絶版となった1/144HGガンダムも収録されているのですが、こちらよかれと思って見開きなんですね。でもこれインタビューにもあるのですが、
「漆黒の宇宙の中に浮かんでいる」ことから見る人間に孤独感や恐怖感をも想起させるすばらしい作品なのですが、それを感じさせるのであればあえて見開きではないほうが良かったのではと思ってしまうのです。メガニクスの頃からそう思っていたので。

 で、もうひとつがインタビューの中で、
「描いて納品した後は反響とか全く返ってきませんし、納品するときに担当者にいいですねと言ってもらっておしまいでした」と書いてあるのです。

 バカ言うんじゃねぇ。昔から全国のプラモっ子はあんたの絵にシビれて、そして小遣いはたいてプラモを買ってたんだよ!
 反響を届ける手段が時代も含めてなかったりしただけで反響ありまくりだったんだよ!当時その感謝を伝えられなくてすいません。

 と言いたい。今日ネットという手段を得られているので書けたぞ。

 という訳で素敵な本でございます。これからも末永くすばらしい作品を楽しみにしています。どうもありがとうございました。


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カウンタック完成

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記念撮影しました。

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 いつも思うのですが、上手な方は模型そのものに加えて写真もとても綺麗ですよね。写真もとても奥が深い世界だと思うのですが、カメラの知識や扱いはもちろん、背景や照明についても幅広いノウハウがあると思うのでほんと難しいですね。

 上級の方のブログなどを拝見していると、1体の撮影に汗だくになって2~3,000枚も撮っているのもざらのようです。それだけの方々ですらそんなにやられているのを鑑みると、もっと精進せねばと思うのです。きっとキット製作と同じで理論だけではなく手を動かしてなんぼという要素も大きいのですよね。

 かくいう私もがんばろうと数年前に一眼レフカメラを中古で買ったり、撮影ブースキットを買ったりしてみているのですがまったく進歩しないのであります。引っ張り出す度に説明書も一緒に見ないと操作できない位なので、全くの努力不足でトホホなのですが、今回はiphone6で撮影したところなんかいい感じ。すごくいい感じ。すごいなiphone。専門的見地から見ればいろいろあるとは思うのですが、なんかこれでいいんじゃあないかって気がします。

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ボディの光沢は自分レベルでは満足がいくものに出来たかと。反射した映り込みは嬉しいものです。
カラーはフィニッシャーズのピュアレッドに若干のブラックを加えました。ホイールは一度メッキを落としてガイアノーツのEXシルバーで塗装です。

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ボロがどんどんと出て来るのですが、ガラス窓のクリアパーツと窓枠のフィットが上手くいっていないのか、白っぽい筋になってしまっていますね。クリアパーツも枠のところ黒く塗っておけばよかったかな。でも側面の流れるラインがかっこいいのでよしとしよう。リアウィングがなくてもこれはこれでいいです。

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リア部分も結構塗りわけに苦労しました。

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後部のフィンやリアハッチなど・・・黒がガビガビですな・・・お恥ずかしい。

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ヘッドライトのフチなど塗装の甘さがあったりしますがとにかく形になったということでよし。
30年以上前に買ったキットですが、完成してもらえるとは本人も思っていなかったろうて。

満足感を得ると今度はアオシマ版とかに興味が出てきますね。また近年のヴェネーノとかアヴェンタドールとかも欲しくなってきました。


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